偶然なのか
天罰なのか
未練があったわけではなく
むしろ
忘れていることだった
たまたま 昨日 捨てた日記帳
夜になって友人に言われて初めて気づいた
あれは 別れた妻がまだ家にいた頃
別れる間際からつけ始めた日記帳だったということに
ずっと放置していて
何年も開いていなかった日記帳
中身も確かめずに捨ててしまった日記帳
そして
きのう
きみとつきあい始めて
初めて
きみから一日中なんの連絡も無く
その日を終え
そして
きょう
きょう
夜 遅くなって
入った連絡は
想像通り
別れ話
それは
日記帳に込められた呪縛だったのか
偶然なのか
天罰なのか
一方的に切られた電話
繋がらない携帯電話に
奇跡を願って
何度も電話したけど
奇跡なんて起きるはずもなく
ずっと圏外
それは当たり前
だって
きみとぼくの恋愛は
誰に祝福される恋愛でもない
むしろさげすまされる恋愛
許されざる恋愛
だからこそ
ふたりの力で
ふたりだけの力で
誰にも負けない絆を紡いで
お互いを信じ抜いていかなきゃならない
きみは
以前
ぼくに言ったね
あなたはわたしからは逃げられないのよ
でも
わたしはいつでもあなたから逃げられる
そして
本当にぼくの腕をすり抜けていったきみ
それは違う
きみだって
ぼくからはもう
逃れられないはず
だってぼくは
ここにいるんだから
誰より深くきみを愛し
きみの世界を壊さぬよう
待ち続けながら
ぼくはここにいるんだから
きみが逃げるなら
ぼくはきみをさらってしまうよ?
それはきみが望まぬことと知りつつも
ぼくはきみをさらってしまう
出かける準備も
してしまった
待つことなんて
ほんとは嫌いなんだから
でも
違うね
きっと
そうじゃない
ぼくは苦しんでるけど
きっと
きみはもっと苦しんでる
きみははざまに立たされて
きっとすごく悩んでる
わたしの世界はこっちにある
そう
あなたは言ったね
知ってるよ
そんなこと
きみは
そうやって
考えることができるから
そういうところが
ぼくがきみを愛しているところ
きみは
ぼくの
どこが好き?
それは
日記帳に込められた呪縛だったのか
偶然なのか
天罰なのか
きみの
いちばんの相談相手だったぼくが
きみのいまいちばんの悩みの
相談相手に
なってあげられないもどかしさ
これが天罰なら
きみは帰ってこないかもしれない
けれど
これは
試練なんだ
と
信じて
ぼくは
やっぱり
きみを待つ
fine
2008.2.5 1:57
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